2012/04/27

枕職人になる旅

「枕が替わると眠れない」と言われるほど、
心地よい眠りの手助けをするのに欠かせない枕。
地味ながら人々の生活にとって切り離せない存在です。
そんな枕職人のお仕事に密着してきました!

今回訪れるのは千葉県松戸市にある和幸寝装
寝具の中でも「枕」に特化し、純日本製にこだわり
手作業で枕を40年作り続けている会社です。















馬橋駅から徒歩5分
新坂川沿いにそれっぽい年期の入った工場が見えてきました!















枕!まさにここに違いありません!















出迎えて頂いたのは、代表の大畑さん
数年前までオンラインショップで寝具を扱う会社で働かれていましたが
枕作りに魅せられて、会社を継ぐまでになった異色な経歴の持ち主です。


学生時代はディズニーのジャングルクルーズの船長さんだったこともある大畑さん
軽妙なトークに身を任せながら、工場クルーズがスタートです!
















工場の中はどことなく懐かしい雰囲気が漂っていて
まるで田舎のおばあちゃんの家のよう

その中で一つ一つ熟練した職人さんが、生地の裁断から縫製、
仕上げまでの作業を丁寧に昔ながらの手作業で作っていきます。
写真は業務用のミシン。今まで何万枚もの枕袋を作ってきました。





















布製の袋があって、その中に素材を入れる。
構造は単純ですが、それだけに細部までこだわられていて
大きさ、形、高さ、素材その組合せだけで何千通りもの枕が出来るのだとか。

写真は素材を入れる生地を切っている作業です。
















昔の枕の素材は、そば殻や綿が中心でしたが
現在は多種多様になっていて、パイプにパンヤ、低反発素材
コルマにひのきなど、中に入れる素材は20種類を超えます!
写真は備長炭入りのパイプです。















こちらはひのき。
香りがすごい!















綿と言っても「ツルツル」や「ふかふか」まで種類が豊富で
手触りが全く違うんですね~!















僕も枕作りをお手伝い!
材料の軽量に袋詰め。
こんなに枕に囲まれたのは初めてです!





















和幸寝装で作る枕は業務用が中心で
ホテルや旅館などの注文に合わせてオーダーメイドの枕を作られています。
旅館の注文で枕投げ用の枕を作ることもあるのだとか!
僕たちの枕投げは、大畑さんの上に成り立っているんですね!!!















枕業界も年々高齢化していて
廃業に追われる工場も多いのだとか・・・
大畑さんは商品として和幸寝装の枕を扱っているうちに
「この技術を絶やしてはいけない!」との思いを元に先代の社長に弟子入りし
4年前に工場を継ぐことになりました。















事務所に掲げられている言葉。
まさに大畑さんを表している言葉ですね~
















工場見学の後は10種類の素材から自分の好みに合った
ものを選び自分の枕作りを行っていきます。

和幸寝装の枕作りは、手作りの素朴な温かさにこだわりたいため
機械に頼るのではなく、すべての工程が手作業で行われてます。
自分の枕作りを通して、そのこだわりを体感してください。

「仰向けに寝た時に、直立している時と同じ首の角度を保てるものが好ましい」
「人の背骨はS字カーブを描いているので、それをを無理なく支える高さにすること」
など大畑さんにアドバイスを頂きながら
自分好みの枕を作っていきます。















ちょっと固めの枕が好きなので「パイプ」を使って枕を作ってみました!
自分の手で作った枕を見ると、なんだか優しい気持ちになった気がします。

「安らかな眠りを提供できると良いなぁ」
出来上がった枕を見るたびに、大畑さんはそんな思いを抱くそうです。
本当に枕を愛しているんですね。

夜の楽しみが一つ増えちゃいました!
大畑さんどうもありがとうございました!
枕職人になる旅は近日販売予定です。
お楽しみにー!

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