2012/04/02

パン屋になる旅

焼きたての香りを嗅ぐだけで幸せになる食べ物「パン」
そんな「パン屋さん」のお仕事は小さいころに
誰もが憧れた職業だと思います。

今回訪れるのは日吉にある「ベーカリーLDK」
夫婦二人で独立して仕事をしたいと考えていた
牧田さん夫妻が営む、小さな街のパン屋さんです。















「この地域のリビング・ダイニング・キッチンになれたら・・・」という想いと
日吉に住む人達の「お気に入りのお店」になれるようにという想いで
無添加の天然酵母にこだわったパン作りをされていて
今年でオープン8年目を迎えました。

今日は見習いパン屋さんとして頑張ります!















イメージ通りにパン屋の朝は早く5時30分から作業を開始。
昨日のうちに仕込みを行った12種類の生地を分割・成形していきます。















1次発酵させた生地を一つ一つ分割していきます。
















こちらは「かぼちゃパン」の生地。
まっ黄色でおいしそう!

続いて「クロワッサン」作り
LDKのクロワッサンはフランス産の石臼挽き小麦で作られていて
風味と甘味があるのが特徴だそうです!

バターを練りこんだ生地を機械で伸ばして行きます。

伸びた生地は見たことのないカッターで分割!

一つ一つにチョコレートを包んでデニュッシュショコラにしていきます。

焼かれるのを待ってるデニュッシュショコラ達。

9時にはお店が開かれるため
柔らかい生地の香りにつつまれながらも
凛とした空気の中で、おふたりとも
それぞれのパンを無駄のない作業で形にしていきます。


生地の触感はプニプニしていてまるで大福餅!

同じ材料を使っていても、気候や温度、湿度によって、
毎日生地を触った時の感覚が違うらしいのですが
それでもその状態に合わせて、作り方のバランスを変更しながら
常に一定の品質保つ事が出来てプロとのこと!

2次発酵を終えた生地達をいよいよ焼いて行きます!

まずは、焼き上がりまで時間がかかる食パンを
一番最初に焼いて行きます。

焼き釜へイン!

数十分後に釜を開けると・・・
焼き上がりと共に厨房内に幸せな香りが漂ってきました~!

ホントの焼きたてパンを厨房で味見!
湯気が立つ程、熱々のパンは口の中に含んだ瞬間に
楽しい気分になりました♪

焼く作業一つを取っても
「状態を見極める」「判断する」という作業の連続で
パンをベストな状態で仕上げるために
焼く順番を変更したり、場所を変えたりといった作業を繰り返していきます。
この「判断する」ということこそが、パン職人としての重要な仕事なのだとか!

オープンの時間が近づいてきたのでお店を空けます。
なんだかワクワクが募ります!















幸せな気分に包まれながら
店頭にパンを並べていきます。















今日は月末だからお客様はゆっくり来るかもと
お客さんの行動を予想する牧田さん。
パン作りはもちろんですが、お客様との関係作りも大切にされています。
















会員制度を取入れ定期的に「会報誌」で自分達の考えを伝えたり。
中華やイタリアンなどパンに限らないメニューを提供したり。
自分達の素をさらけ出しながら
お客様の「あったら良いな」を提案していくこと















お客様からお店へのメッセージを見せてもらうと・・・
牧田さん夫妻を労わる言葉と感謝に溢れていて
お客様との間に気持ち良い関係が作られているんだなぁと感じました。
ぜひお店に立ち販売の瞬間に立会いながら、その思いを感じて下さい。















午後に入ると贈り物として人気のラスク作りに挑戦です!
バターを塗る事300枚!
パン作りは単純な作業の繰り返し。
その単純な作業に喜びを見出せるかが仕事にする上で大切です。
とのお話を聞きながら、塗りたくります。















オーブンで焼くと・・・
こんがりラスクが!















牧田さんは元々「パン屋さんになりたい!」と昔から思っていた訳ではなく
夫婦で独立して仕事をしたいという想いを元に
「自分達だけの仕事」を探す中で「パン」に出会いお店を持つまでになりました。

そのため、パン職人の視点を持ちながらも
お客様目線での店作りをとても意識されています。















美味しいパンを作れて当たり前。
そのパンをどうやってお客様に届けるか。
売れれば良いではなく
自分達が届けたい人に買って貰うためにはどうしたら良いか。
とても難しいようにも思いますが、牧田さんの姿を見ていると
そのヒントが垣間見える気がします。















夕方からは明日のパンの仕込みを見学します!
これが噂の天然酵母。かすかにパンの香りがします。
これによってしっとりふわふわにパンが膨らむんですね~!















材料の分量を量りながら、生地を作り
約12時間酵母を寝かせ
明日の朝の仕事に使います。

作業がしやすいイーストではなく
時間も手間も掛かる天然酵母にこだわっているのは
少なくとも自分達が良いと思うものを提供したいという思いから。















ずっと立ちっぱなしだし、思うように売れない時は辛いけど
それでも、大好きなパンを販売していて
言葉では説明できないほどの大きな喜びを感じている。
やっぱりパン屋さんっていいなぁと牧田さんは笑います。















1日体験してみてパン屋さんの仕事は
幸せなイメージだけでは語れない、厳しい面もあるけど
やっぱり素敵な仕事なんだなぁと改めて思いました。

牧田さんどうもありがとうございました!
パン屋になる旅は近日販売予定です。
お楽しみにー!

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