家具職人の一日を体験してきました。
訪問先は千葉にある「アゲハオリジナル」
伝統的な指物という技術を使って
オーダーメイドで家具を作ることが出来る家具工房です。
今日は一日家具職人として頑張ります!
千葉駅からバスに乗って10分。
真間川沿いに少し歩くと、古民家な佇まいの
家具工房「アゲハオリジナル」が見えてきます。
家具職人の風間純一郎さん。
家具を作り始めて10年
生活の中で長く使われるものづくりを行いたいと
グラフィックデザイナーから家具職人に
転職された経歴の持ち主です。
見習いの仕事は
「家具職人を知る事」から始まります。
家具職人の現状や、生活の仕方。
グラフィックデザイナーとして活躍されていた経歴から
家具作りに至った経緯など。
人に歴史ありですね。
次は風間さんが作られた、家具の説明を受けながら
メンテナンスのお手伝いをしていきます。
風間さんは指物という技術を使って
釘などの金具を使わずに、木と木を組み合わせて家具を作られています。
写真は船をモチーフにしたコーヒーセット。
とても細かい技術が凝縮されています。
スプーンがオールになってるんですね!
午後はいよいよ工房での作業です!
写真は木の表面を削るためのカンナ。
刃を鍛冶屋さんや骨董市で仕入れ
それに合わせて、台座を自分で作るのだとか。すごい!
風の刻印が渋いです!
しかも用途に合わせて40種類以上のカンナが!
壁に並べられた姿は壮観です!
カンナをお借りして、実際の商品(スツール)の脚をカンナ掛け!
我ながら真剣な表情!
気分は家具職人です。
脚以外の部材も全てカンナ掛けして行きます。
次第に右手の握力が無くなってきました。。。
家具は部材が多ければ多いほど、手間がかかるのだとか。
本当にその通りですね。。。
カンナを掛けた部材を組立てて行きます。
「15分で全てを仕上げないと、ボンドが固まってしまうのでやり直しが利きません」
と風間さんに注意を受けながらの組立作業。
繰り返しになりますが、真剣な表情です。
組立てたスツールはこのように仕上がります。
実際に自分で手を動かすと、表面の仕上げや固定方法
細かいところに意識が行くようになりました。
カンナ以外にも、家具職人というお仕事は
大切な手道具に囲まれています。
写真は木を削るノミ。
作業の前には刃を研ぎます。
カンナやノミなどの手道具は使う時間よりも調整する時間の方が長く
風間さんも毎日1~2時間は刃を研ぐ時間に費やしているとのこと。
道具の状態や使い方こそが、家具職人の大切な部分で
自分の感覚で0..01ミリ単位の調整を行っていきます。
家具職人は目に見えないところでの作業が多いため
そこに楽しさを見出せるかが、仕事としてやっていけるかのポイントなのだとか。
刃を研いだのみで、お土産のリング作り。
黙々と木と向き合います。
ホントに真剣な表情ですね。。。
繊細な作品が完成しました!
最後は一日を振り返りながら
家具職人の7つ道具を教えてもらったり
やりがいをうかがったり。
人の生活に密着した家具を
自分の手で作品を作ることの充実感は
何物にも変えがたい喜びがあるようです。
驚きに満ちた作業の連続を終えると
心地よい疲れに浸ることが出来ました。
風間さん本当にありがとうございました。
「家具職人になる旅」は今年中に商品化予定です。
お楽しみにー!
「アゲハオリジナル」のサイトはこちら
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