2011/11/07

ブックセレクターになる旅

先日「ブックセレクターになる旅」をプロデュースすべく
ブックセレクターの体験してきました。

訪問先はブックピックオーケストラ。
本のある生活を増やすために、新たな本のあり方を模索し、
人と本が出会う素敵な偶然を演出するユニットです。















自分のセンスを生かして
本を使った企画を立てたり、本を販売したり。
店舗や企業などの本棚をコンセプトに合わせコーディネートする
ブックセレクターというお仕事。実際にはどんなことをするのでしょう。
2日間を通して、ブックセレクターの職業を覗き見してみます。















まずは、ブックピックオーケストラがブックセレクトした
SUNDAY ISSUEというカフェラウンジに集合し
本についての考え方を川上さんから伺います!

研究者でなければ、多くの本を読む必要もないし、名著を読む必要もない。
1ページ目から順番に最後まで読む必要だってない。
偶然開いた1ページを読んで、その本の話をいろんな人にすることもあるし
本棚を眺めているだけでも、本から読み取れる事はたくさんあります。

そのような想いから、ブックピックオーケストラは
本との偶然の出会いを生む企画を積極的に手掛けています。













文庫本葉書。
嫁がせブックス。
TELLING CARDS。
BOARDING TO BOOKS。
などなど、そんな思いから作り出される本の企画はとてもユニークです。

本棚に本をセレクトするのも楽しそう。
本を手にとるまでの仕掛けを考える、そんな面白さもあるんですね。















ここSUNDAYISSSUEでセレクトされている、本についても教えてもらいました。

今の時期のテーマはイタリアとのことで
イタリアというくくりで、サッカーの本のとなりに、お料理の本があったり、
須賀敦子さんのエッセイのとなりに画集がおいてあったり。

そうすることで、普段の自分なら見逃すようなジャンルの本も手に取りやすくなっていました。

















実際のセレクトテーマについてブレストを行った後は
いよいよ、古本の街、神田神保町に出て買付けに同行して行きます。

川上さんの頭の中には神保町の本屋マップが入っていて
仕入れるテーマに合わせながら、その得意分野の本屋さんをはしごして行きます。















また、川上さんにポイントを教えて貰いながら
私達もテーマに合わせて実際に買付けを行いますが・・・
販売することを考えると、なかなか選ぶ事が出来ません。
それを横目に、まるで花を摘むかのごとく、
軽やかな手つきで古本を購入していく川上さん。

凄すぎます・・・笑















川上さんのお話を聞いていくと、
今まで見えていなかった部分が見えてくるようになりました。
同じ出版社の同じ本でも、出版年代によって背表紙が異なったり。
活字や本の装丁のおもしろさにも気づかされたり。

本がすごーく好きなひとから、
本の新しい魅力について教えてもらえるのはとても楽しい体験でした。















最後に自分が購入した本を川上さんに見せて、講評してもらいます。
なかなか、筋が良いと褒められました。
他の方の仕入れた本をみるのも楽しいですね。
セレクトした本からその人の好みがわかるのもおもしろいですね。
ひと通り講評を受けると1日目が終了です。















2日目は、仕入れた本をきれいにし、実際にディスプレイしていきます。
購入した本はこのままでは店頭にはならべられません。
本を磨いて、包んで、やっとお店に並べる事ができます。















けっこう地味な作業ですが、これが大切。
値札をはがすのにも、ちょっとしたこつがあったり。
道具を使い分けることも大切。あまり上手にできなくても、
自分で選んだ本を丁寧に包んでいくうちに大切な一冊になっていきます。















硝子繊維で出来たグラシン紙でカバーをしていきます。
カバーをすることで、一気にこの本への愛着がわきます。
どうか、この本が大切にしてもらえますように~















その本の古本としての妥当な値段を調べて、値段をつけてみます。
同じタイトルでも出版社や年代によって価格が違ってくることもあるんだとか
川上さんはあえて、高めに値段をつけることもあるそうです。















人と本の偶然を演出するテリンクカードの企画にも挑戦。
みんなでアイディアを出し合いカードに書いていきます。















セレクトした本はSUNDAY ISSUEにディスプレイしていきます。
どの本同士を隣にするか、迷いますね。。。
SUNDAY ISSUE全体の棚と調和しているかも大切にしたいです。















ディスプレイが落ちついたところで、旅を振り返ります。
雑誌で見たり、聞いたりしていたブックセレクターという仕事。

意外に体力勝負だったり、地味な作業に時間が割かれたり、
でも、丁寧につつんだ本が並ぶのはとても嬉しい体験でした。
どんな人に手に取ってもらえるのか、楽しみです。

やりがいや、お金のことなど、ここだけの話は
実際の旅で川上さんに聞いてみてください!

川上さん本当にありがとうございました。
ブックセレクターになる旅はこちらです!

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